聖母の騎士高等学校の特色

特色

  • 愛と平和を説いた「和と善」の聖人

    アシジの聖フランシスコ (1181~1226)

    「コンベンツアル聖フランシスコ修道会」は、今から800年余り前にイタリアのアシジで活躍した修道士・聖フランシスコによって創立された修道会です。

    彼は裕福な商家の長男でしたが、後を継ぐことを辞め、全財産を放棄してハンセン病の方々や社会の底辺で苦しんでいる人たちをはじめ、すべての人を大切にし神の愛の素晴らしさを説きました。また、太陽や月、星に向かっては兄弟姉妹と呼びかけ、小鳥や動物たちだけでなく、木や草など大自然のあらゆるものに慈しみのこころを示しています。

    人間は互いに仲良くし、平和に生きることを願い、当時キリスト教十字軍と敵対関係に合ったイスラム教の王様とも友情を結ぶなど、大胆な行動によって愛と平和を生きることの大切さを教えてくれました。

    聖フランシスコの「和と善」の精神は、修道会の後輩である本校創立者コルベ神父の教育理念として受け継がれています
  • 隣人のために大きな愛を貫いた聖人

    聖マキシミリアノ・マリア・コルベ (1894~1941)

    ポーランド生まれの神父。

    1930年36歳の時、宣教のために来日し、長崎に本校(当時は神学校)を設立。積極的に宣教活動を行いました。

    その後第二次世界大戦が激化する中、帰国しますが1941年ナチスに捕らえられアウシュビッツ収容所へ送られます。

    強制労働に従事していたある日、死刑を言い渡されていた一人の若い父親の身代わりを申し出、自らが死刑となりました。

    キリストの御言葉「隣人愛」を身をもって示した彼に、1982年教皇ヨハネ・パウロII世は、「聖人」の栄誉を与えられました。

    聖コルベ記念館について 聖コルベ記念館平和学習
  • 至誠の心

    何気ない日常生活の中で気づかないことが数多くある。 家庭環境、学校環境等々、その場所に長年身を置いていると、身の周りの環境変化にも気づかず毎日が過ぎていく。 「当たり前」のことを「当たり前にしない学校環境」でありたい。 「何事も一つひとつ丁寧に事を為すことが、将来の夢実現につながる!!」
  • 自由な雰囲気 家庭的温かさ明るさ

    小規模校であるため、生徒間はもとより教師と生徒のコミュニケーションも密であり、伝統である家庭的な暖かい雰囲気が保たれ、調和のとれた人格の形成に最適な環境です。
  • 少人数ふれあい教育

    少人数の授業だから、マンツーマンに近い体制で、徹底的に指導します。 1学級20名以下の学級編成だから、学級活動に積極的に参加することにより、一人ひとりの素質や能力を高めます。また、学習指導だけでなく、日常の生活指導や健康についても親身になってサポートします。 国・数・英の3教科は学力に応じた習熟度別クラスを編成し、より充実した学習指導を可能にしています。
  • 国公立大学進学のためのコース制度

    国公立大学や難関私立大学を目指す生徒のために、1年生に「大学共通テスト対策コース」を、2・3年生に国公立大学進学コースを設置しています。 コースの生徒に対しては、更にきめ細かい学習指導が行われます。
  • 宗教的バックボーン

    2000年の歴史を持つローマ・カトリックが本校のバックボーンです。祈りに始まり祈りに終わる習慣が大切にされており、目に見えない神への畏敬の念を忘れない謙虚な姿勢をもった、情操豊かな人間性の育成に尽力しています。
  • 特色ある学校行事

    生徒自身が得意な競技に参加して競い合い、汗を流した後は全校生徒で食事を楽しむSports & Barbecue大会を始め、『隣人愛』の精神を学ぶために具体的な実践活動として施設訪問や障害者との交流などを行っているコルベアワー、専門の演出家による指導を受け全校生徒で取り組んでいる学園劇など、少人数を生かした特色ある行事を実施しています。
  • キリスト教にもとづいた 「心を育てる教育」

    聖母の騎士高等学校は、長崎の彦山の麓、コンベンツアル聖フランシスコ修道会の敷地のなかにあり、生徒たちは豊かな自然に恵まれた静かな環境のなかで学校生活を送っています。

    学校創立者のコルベ神父がアウシュビッツ強制収容所で身をもって示してくれた「隣人愛」を心の教育の礎とし、少人数制の特徴を生かした学年を超えた生徒同士のつながりのなかで、思いやりの心、奉仕の心、責任感を育てる教育を行っています
  • 恵まれた環境

    長崎市の中心部を見おろす英彦山の麓、緑に包まれた丘陵地に位置しています。コルベ神父自らが造られた美しいルルド(※)を後方にひかえています。隣接した修道院の鐘の音は生徒達の心に響き、教育の場としてはこの上ない環境といえます。

    『ルルド』について

    ルルド「ルルド」とは、フランス南部にあるカトリックの聖地です。1858年、この町に住む少女ベルナデッタの前に聖母マリアが出現し、近くの泉の水を飲むと病気が治るというお告げがあり、そのお告げのとおり、不治の病の人々の病気が治ることから、「奇跡の泉」として世界中から巡礼者が訪れています。

    聖母の騎士のルルドは、コルベ神父が来日してすぐ、フランスのルルドを模してつくった場所です。ここもローマ教皇よりカトリックの巡礼地に指定されています。原爆で瀕死の重傷を負った永井隆博士は「ルルドの奇跡」という著書の中で、聖母の騎士のルルドの水で原爆の傷が治ったことを紹介しています。このため日本内外から多くの巡礼者が訪れます。
  • 特待生制度

    学力・品行ともにすぐれた生徒には、奨学金を支給する制度があります。 詳細は募集要項をご確認下さい。
  • 奨学金制度

    校内奨学金制度
    兄弟減免 兄弟で同時に在籍している場合は一人分の入学金を半額免除し、毎月奨学金を給付します。
    同窓会奨学金 経済的な理由により修業困難になった在学生に対して審査の上、給付期間を原則1年間として奨学金を支給します。返還は不要です。
    校外奨学金制度
    育英会
    学生支援機構
    その他
    選考基準等の詳細については同窓会事務局にお問い合わせ下さい。
  • 個人指導の充実

    1年次より目的意識の高揚を測るため,さまざまな資料の提供と相談を実施し,各自の希望する進路の実現のために,細やかな指導を行っています。
  • 無料補習

      「わからないままでは終わりたくない」「授業の先にある景色を見てみたい」そんな気持ちに応じようと実施しているのが無料補習です。放課後や夏休み期間中に実施しています。

クラス編成

クラス編成は1学年1学級です。1学級20名前後の少人数クラスです。

 

「omnis 共同担任制」を始めました!

「omnis-オムニス-」とはラテン語で「みんな」という意味です。

 

少人数編成×共同担任制=生徒の能力を最大限に引き出す

2023年4月から「共同担任制」を取り入れ、多角的にきめ細やかな指導を行っています。

ホームルームは各学級で行いますが、

日々の掃除や行事は全学年が縦割りのグループに分かれて行います。

上級生・下級生とのつながりや各グループのチューター(担当教員)との関係の中で、

個性や能力を高めることができます。

  • 習熟度別クラス

    国語・数学・英語は、生徒の学力に応じてS・Aの習熟度別クラスを編成しています。少人数を二つに分けることによって、より充実した学習指導を可能にしています。習熟度別クラスの入れ替えは定期考査の結果を踏まえて定期的に行います。
  • 大学入学共通テスト対策コース

    国公立大学や難関私立大学を目指す1年生対象のコースです。1年生のうちから高い目標を持たせることで学習意欲を高めます。大学受験を見据えた実践的な学習指導が行われます。
  • 国公立大学進学コース

    習熟度別クラスでSクラスに属し、国公立大学及び難関私立大学を目指す生徒を選考します。授業はもとより放課後補習や春期・夏期・冬期補習においても、少人数を活かした手の行き届いた指導を行います。すべての教科においてレベルアップを図り、進路実現までサポートします。
  • 放課後に図書室を開放しています

    放課後補習終了後に、図書室を開放して自学自習の習慣を身に付けます。曜日を科目で指定し、教科担当者に質問したり個別に指導を受けることができます。

入学式・卒業式

聖母の騎士での3年間はミサで始まりミサで締めくくる

教会で行う入学式はカトリックの儀式である「ミサ」から始まります。 卒業式も「卒業感謝ミサ」とともに行います。 新たに集う生徒・巣立つ生徒への私たちのできる最大の祝福です。

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学園劇

自分でない誰かを生きる。一つの台詞に心をこめる

2年に1度全校生徒で演劇を行っています。 校外の会場でプロの演出家の方に指導をお願いする演劇です。 キャスト・スタッフはもちろん、客席への案内も生徒が協力して行います。 それぞれが自分の役割を全うすることで一つのものを創り上げる、いつもと違う自分に出会えるかもしれません。

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コルベアワー

創立者 聖コルベが身を以て示した隣人愛の精神を学ぶ

創立者「聖コルベ」の名前を冠した活動で、夏は平和学習、冬は奉仕活動として障害のある方の施設や老人ホームへ訪問し、清掃を行っています。

「自分の身近にいる人を自分のように愛すること」「助けを必要とする人に自分を差し出すこと」その中で自分自身も大きく成長できるはずです。

各学年の活動内容

1年生

1年生は諫早市にある老人ホームを訪問しました。 施設のすべての窓拭きや、施設内の廊下、壁、天井とすみずみまで清掃活動を行いました。 愚痴をこぼすことなく、懸命に、時には笑顔を見せながら楽しそうに取り組んでいました。 他者のために善き行いをするという今回の活動が、きっと彼らの心を豊かにしてくれたからだと思います。

2年生

2年生は諫早市小長井町にある心身障害者施設「むつみの家」に行きました。 この施設では、おもに生まれながらに脳や身体に重度の障害を持った方々が暮らしています。 私たちはそこでお手伝いができないかと、施設の清掃を行いました。 午前中には施設の玄関を中心にタイルの清掃と、脚立を使って日常的には清掃の行き届かない高所の窓拭きを行いました。 午後には二手に分かれての作業となりました。 1つの班は午前に引き続きタイルや外壁の掃除を行い、もう1つの班は施設の2階の窓拭きを実施しました。 清掃終了後に生徒が事前に準備していたクリスマスカードをお渡ししました。 施設の代表の方から感謝の言葉を頂き、清々しい充実した体験となりました。

3年生

3年生は2年生と一緒に「むつみの家」に行き、玄関の清掃や窓ふきを中心に取り組みました。 3年生は普段清掃できない場所を見つけ、主体的に取り組みました。 来年から社会人になるので、これからも自ら問題を発見し、取り組み続けてほしいです。 ご協力いただいたむつみの家の皆様、ありがとうございました。

修学旅行

学園訓「大自然に学び愛せよ」「真の知恵を身につけよ」を体感する時間

大自然や先人の知恵、歴史から私たちは何を学ぶのか。 3泊4日の修学旅行は2年に1度、1・2年生合同で行います。 少人数だからできる体験は、インターネットや教室では学ぶことができない時間です。

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ナイツフェスティバル(学園祭)

企画=生徒、実行=生徒、楽しむのも楽しませるのも生徒

2年に1度9月に行う学園祭です。各学年での企画以外にも、教養を高める文化活動として、これまでに「落語」や「能」「箏」「演劇」「ロボコン」などのワークショップも行いました。生徒が楽しむのはもちろん、自治会を始め、たくさんの方に本校を知っていただく機会です。

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Sports & Barbecue Day

クラスの団結、そして学年を越え学校が一つになる

本校には体育祭がありません。その代わりクラス対抗で行うスポーツ大会があります。

種目はバスケットや卓球・バドミントンを始め、楽しんで参加できるゲームまで。

また、午後からは駐車場でバーベキューを行います。

ナイツフェスティバルや学園劇が終わった後の「おつかれさま会」でもあります。

全校生徒でバーベキュー!こんな学校なかなかありません。

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ツリー点灯式

キャンドルを手に、こころ静かに

12月初旬、校舎に飾ったクリスマスツリーへの点灯式を行います。

夕方、屋外の寒さは厳しいですが、直前に食べた「ぜんざい」とキャンドルの火で、身もこころもあたたかいひとときを過ごします。

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